群青の海、穏やかな海、優しい海、海は私達の故郷であり、そして生活の場でもあります。海から受ける様々な恩恵が私達を心豊かにしてくれます。
 しかし、その海の環境が急激に悪化し、特にその生態系が著しく変わりました。もちろん温暖化現象、エルニーニョ現象など、地球規模の大きな変化と、人が直接関わり合って海の環境を悪くしている場合があります。
 人は、寒ければ厚着したり暖房して身を守れます。水が悪いからとミネラルウォーターや浄水器を使います。場合によっては、その場から避難することも可能です。しかし、生物のほとんどは環境変化に遭遇しても避難することはできません。
 真珠を創るアコヤ貝は手のひらサイズの可愛らしい貝ですが、網籠に吊されて養殖されるので防衛手段を持てません。漁場を移動させたり台風や赤潮の害から避難させたり365日子供を育てるように大切にアコヤ貝を育てます。
 物言わずひたすら真珠を生み出しているアコヤ貝が、年々、海の中で死ぬようになりました。いろいろな原因があるでしょうが、大切なのは、貝が生きている環境を守り、これ以上、その生活環境を悪くしないことです。
 今、私達にできること、それは、真珠養殖が地球環境問題と共存して進むことを当然の事柄としてとらえ、次世代のために、真珠貝の育つ環境を守る活動を開始することです。海の清掃、作業現場の管理、海に恩恵を与える広葉樹の植樹など、美しい「ひと粒の真珠」を育てているアコヤ貝のために、NPO「ひと粒の真珠」を設立して活動を開始します。